事業概要

「三方よし不動産」は、ひとつの出会いと、そこから生まれた想いから始まりました。
2024年7月、友人から「脳梗塞で半身不随になった知人を支援したいが、自分ひとりでは限界がある」と相談を受けました。

その女性は、以前WEBデザイナーとして活躍していた方で、現在は車椅子での生活を送りながら、リハビリに励む日々を過ごしていました。
励ましのための食事会に参加した際、明るく振る舞いながらも将来への不安を抱えている彼女の姿が、深く印象に残りました。

「一度きりの応援ではなく、もっと継続的に支援する方法はないか」

そう考えたとき、私は自身の専門である不動産コンサルタントの仕事を通じて何かできないかと考え始めました。
不動産売買の仲介において、一般的に取引価格の3%を手数料として頂いています。
そこで私は、「ご紹介いただいたお客様との取引が成立した際、手数料を通常より抑え、その一部を支援金として還元する」という仕組みを発案しました。

売主様には通常より安価な2%でサービスを提供し、そのうちの1%を紹介者への感謝として支援に充てる。売主にとっても負担が少なく、紹介者にも支援が届く「三方良し」の構図です。

まもなくして女性から連絡があり、リハビリ先の整体師の先生が「父が軽井沢の土地を売却したい」と話していることを教えてくれました。
取引の背景と仕組みを丁寧に説明したところ、快くご理解いただき、実際に売却も成立。2025年2月、仲介手数料の一部を女性への支援金としてお渡しすることができました。

この経験は、「不動産を通じて社会貢献ができる」という確かな手応えを私に与えてくれました。
売る人、買う人、そして支援を必要とする人すべてにとって価値がある
――そんな仕組みを、より多くの方に知っていただき、広めていくことが私たちの願いです。